「心理的安全性」が確保された社会を。アクサ生命の社員一人ひとりが変わるまで、続けていること
近頃、注目されている言葉のひとつ「心理的安全性」。組織やグループにおいて、自分の考えや気持ちを誰にでも安心して発言できる状態のことをいう。TRPへの参加は本年で7度目となるアクサ生命は、「心理的安全性の高い社会」を目指しているという。
アクサ生命のLGBTQ+当事者・アライグループ「AXA Pride Japan」として活動を続ける当事者とアライの社員3人に「心理的安全性」をテーマに語っていただいた。
取材・文/もうすん
写真/案納 真里江
人事総務部 あっきーさん
横浜第二FA支社 山﨑美里さん
神戸第二FA支社 吉田宣弘さん
あっきーさん(以下「あっきー」) あっきーといいます。配属先は人事総務部で、基本的に営業職の社員の皆さんのサポートとなるような業務を行っております。私は当事者でゲイになります。
吉田宣弘さん(以下「のぶ」) 神戸第二FA支社の吉田宣弘です。僕は「チーフ・エクセレンス フィナンシャルプランアドバイザー」というおしゃれな役職名がついてますが、普段は役職名なしで「のぶさん」と呼んでもらっています。あっきーさんや本社の方たちに後方支援をしてもらいつつ、直接お客様と関わるのが仕事です。保険のご提案はもちろんのこと、お客様の「こんなことをやってみたい」という人生の目的やビジョンを叶えるお手伝いをするため、そのためのお金や保障がどれくらい必要なのかをコンサルティングしながら毎日仕事をしております。
山﨑美里さん(以下「みさと」) 横浜第二FA支社の山﨑美里です。私もフィナンシャルプランアドバイザー(以下FA)として仕事をする傍ら、「AXA Pride Japan」には5年くらい携わらせてもらっています。
社内の文化がもたらす、LGBTQ+当事者への「心理的安全性」
みさと さっそくですが「社内の心理的安全性」について、当事者の目線からあっきーに聞いていきたいと思います。私とあっきーは、社員であり同僚であり、同じ「AXA Pride Japan」の仲間でもあり、また弊社の契約者・お客様という立場でもあります。もしかしたら以前に聞いたことがあるかもしれないけれど、改めてあっきーがアクサに入社したきっかけを教えてもらえますか?
あっきー 入社のきっかけは合同説明会でした。色々な会社の説明を聞く中で、「保険会社って自分からは遠いものだな」と勝手に思いながら聞いていたんですが、実はうちの部署っていろんな人がいるんだよって話を聞いて。そのまま社内見学で本社を訪れました。
見学した部署は今も所属している人事総務部だったんですが、国籍が異なる・障害のある人など、多様性を持った人がいっぱいいたんです。自分自身もゲイなので、ここで働くとなったらいずれカムアウトするだろうなと思ってました。それに、みんなで一丸となってしっかりと業務に取り組む姿がすごく印象的で、アクサに入社したいと思ったんです。
みさと 私も年に2回くらい本社に行くんですが、いつも色んな方が働いているのを見て多様性を感じています。あっきーも入る前にそう感じていたんですね。あっきーがカムアウトしたのは入社前?入社後?どっちだったのかな?
あっきー カムアウトを実際にしたのは入社半年後くらいで、今所属しているLGBTQ+の社員グループが社内でイベントをやっていたんです。その時のリーダーの人が「はーい、僕はゲイです〜」ってかなりオープンに挨拶されていたので、その場のノリで「はーい、僕はあっきーです、ゲイでーす」ってそのまま言っちゃいました。
みさと じゃあ、先駆者的にカムアウトしていた社員がいたから、カムアウトしやすかったんですね。
あっきー 「これ(ゲイであること)を言って差別的な野次が飛んできたりしたらどうしよう」とは考えました。まだ入社して一年間も経っていないし。少し不安もあったんですが、実際伝えてみると「そうなんだ!ようこそ、ありがとう!」って。ありがとうってなんだよ!みたいな(笑)
みさと わかる!あの雰囲気、私もすごいと思ってました!AXA Pride Japanの集まりってみんな温かいなと思うし、一人ひとりが受け入れられているなって。みんなが「ウェルカム!」みたいな感じで。
あっきー 会社としての受け入れ体制もそうですが、会社で働いている人達の受け入れる度量がすごく大きかったというのが、心理的安全性につながったんじゃないかな?と思います。
みさと カムアウトする前と後では、働きやすさに違いはあった?
あっきー 実はカムアウト前と後で変わったことはあまりないんですよね。「彼女さんが…」「彼氏さんが…」みたいに言う方もいましたが、その方も「パートナーさんが…」っていうふうに、言い方を変えてくれたことがありました。
私が入った頃は人事の制度も「旦那様・奥様」表記から「配偶者」という表記に変更していくような時期だったんです。パンフレットのイラストも、様々な立場の方に対応できるようにどんどん改良されていって、今ではほとんど当事者の目から見ても気にならないくらいに変わりました。会社全体での取り組みもどんどん進んでいった時期だったので、マイナスに思うところはもうないんじゃないかな?と感じました。
みさと そっか。ちょうど社内も過渡期だったんですね。私も最初はストレートの人には「彼氏・彼女」、当事者の人には「パートナー」って使い分けていたんだけど、これって無意識のうちにアウティングをしているんだということにあとから気がついて。それからは、どんなカップルでも「パートナー」と呼ぶようにしたのを思い出しました。
あっきー 自分自身も表現するときに「付き合ってる人」とか、はっきりと言えない状況ではあったんですけど、周囲の人が「パートナー」と言い方を変えるようになったのが見えてきて。
みさと 会社のスタンダードにもなったらいいなぁと思うけど、これが世の中のスタンダードになったらもっといいね。
あっきー そうですね、小さなところからでも だんだんと活動が広がっていって、みんな「パートナー」と呼び方を変えていけたら素敵だろうな。
みさと 今、こうしてアクサはLGBTQ+フレンドリーな企業としてチェンジをしているところだけど…この会社に就職・転職を考えている人に向けて、当事者としてどう感じますか?
あっきー 当事者側の選ぶ基準として考えれば、LGBTQ+フレンドリーというのは選ぶ理由のひとつになり得ると思います。働く上でも、制度上でも「当事者がいる前提」で取り組んでいるので、そういった場所には安心感があります。カムアウトは個人の自由ですが、したとしてもそれを受け入れてくれる文化は心理的安全性に繋がりますよね。
みさと いろんな人がいて、多様な価値観をもった会社なんだなってわかったら、もしかしたらここは自分が安心して働ける環境なのかもしれないっていう「希望」みたいなものが提供できるかもしれないですね。
あっきー 私は本社の人間なので、社内の環境が整っていることでより安心することができました。こういった活動を本社だけではなく、全国にある営業店の皆さんの働く環境にまで広げていけたらなと考えています。
みさと 本当にそうだと思います。TRPをきっかけに全国に波及していったら良いですね。
さて、ここまではあっきーに社員としてのお話を聞いてきましたが、ここからは、のぶさんと一緒に私達FA(フィナンシャルプランアドバイザー)が提供している心理的安全性について話していければと思います。
アクサ生命としてお客様に提供できる「心理的安全性」とは?
のぶ 昨年の来場者で、何組かのLGBTQ+当事者の方へのライフプランをお作りました。作る中で、学生時代のお話や将来の展望などを反映させながら、その方向けにオリジナルのライフプランをお作りし、結果、非常にご満足いただき、ご契約にも繋がりました。その後も保険の相談以外でもご連絡いただくことがあります。少し年上のお兄ちゃんみたいな感じで「こんな風に気軽にお話できる方は初めてです!」と言ってもらって。それは嬉しかったですね。
みさと 私もTRPで個別相談を何名か担当させていただきましたが、保険会社に対するハードルの高さや、「相談したかったけどなかなかタイミングがなかった」とお話ししてくださる方がたくさんいました。私もお客様から「ここまで話を聞いてもらえることはなかった」というお言葉を頂くことが出来て、アクサとしての価値提供ができたのではと感じています。
今年のTRPでは「話しやすい環境がここにあるんだよ」っていうのを、より多くの方に知ってもらえる機会になればと思っています。
ちなみに、あっきーから見た時の昨年(TRP2022)のブースの雰囲気ってどうだったかな?
あっきー 最初はみさとさん以外のFAのみなさんが、ガッチガチに緊張しているのが伝わってきました(笑)。「どうやって接したらお話を聞いてもらえるかな」っていうワクワクと緊張が同居しているような、そんな雰囲気が伝わってきてました。普段お話ししていく中で、相手の方がLGBTQ+当事者だとわかることはあったとしても、最初からここに来る大半の方がセクシュアルマイノリティであることで、どう接したらいいのか? と、真摯に悩んでいる姿がすごく印象的でした。
でも、その緊張は最初の30分くらい。その後すぐに軌道修正して、来ていただいた方々と楽しくコミュニケーションをとるように切り替えていました。FA(フィナンシャルプランアドバイザー)ってプロの集団なんだなって、本当にびっくりしました。
みさと あのブースを運営してる中で、他のFAの皆さんも1、2回は「どうしよう」と思うことがあったようで、どう対応したらいいのか相談を受けることがありました。ただ、それをすぐに修正できるのはFAの能力の高さだと思います。ライフマネジメント®を提供している会社だからこそできることですね。
のぶ お客様の対応をしているうちに、メンバーも「どんな性別か」よりも前に「相談にのって欲しい人」という感覚になっていたと思うんですよね。僕らを頼りにしてくれる方々、「助けて欲しい」と思っている方々に接するうちに、性別もなんにもないって気づきました。僕自身も性別の前にアクサの社員として、目の前の人に何ができるかということを考えながらお話をさせてもらいました。
みさと 昨年のお客様から「お世辞抜きでアクサのブースが温かかった」という言葉をいくつもいただいて、すごく嬉しかったですよね。ブースで相談をしてくださった当事者の方たちから、「安心できた」とか、「ライフプランを組む楽しさを知った」という声をたくさんいただきました。
今年もたくさんの方にお越しいただけたら嬉しいですね。
さて、保険会社であるアクサが今後どのような役割を持つことがベストなのか?ということを考える時に、「LGBTQ+といえばアクサ」と言われる企業に成長できたらと思っています。
日本全国にはクオリティの高いFAがいて、みんなでより良いサービス・より良い時間をご提供できる企業になっていったら良いなと思っています。私たち1人ひとりがLGBTQ+に身構えることなく、心理的安全性を持った空間を作ることができたら良いですよね、のぶさん。
のぶ そこで僕に振ってくんねや(笑)。僕は前回のTRPに参加させてもらったあと、当事者のお客様とどう接しているのかを聞かれることも多かったんですが、実はカムアウトしてくれた社員がいまして。「この人だったら言っても大丈夫かもしれない」と感じてくれたことは素直に嬉しかったですね。こういう対外的な活動が見える化していることで、社内的な心理的安全性にも繋がるのかなと思いました。
みさと そのためには情報発信をし続けないといけないと思うし、活動を継続していくことも必要ですよね。今回のTRPのテーマに「変わるまで、続ける」というのがあるけれど、本当に重要なことだと思っています。すぐに変わる事は難しいけど、続けることで何かしら前に進むはずだし、小さな変化はあるはずなので。
そうは言っても、続けるって大変なことよね。
あっきー 確かにそうかもしれない。ただ「できるときにやる」というのが大切かなと思っています。
みさと 活動を継続することの難しさは私自身も日々感じています。そんな中でも、セミナー等での自己紹介の際には必ず「LGBTQ+の活動をしています」ってお話ししながら活動の様子を写真でお見せしています。これも情報発信のひとつだと思っていて。先日のセミナーでは、「実は自分の息子がもしかしたらトランスジェンダーなのかもしれない」と相談してくださる方もいらっしゃいました。
企業としても個人としても「続けていく」ことが心理的安全性に繋がるし、その在り方が1つの社会になるのでは?と、そう思っています。
あっきー ささやかなことですが、メールの署名があるじゃないですか。そこの右下に虹をつけるようにしたんです。
みさと それ、いいですね!私もつけたい!
あっきー 絵文字なんですが、それを付けていると「どうして虹なの?」って会話の切り口になったりして、気づく人は気づくかな?っていう程度のことなんです。けれど、何かを一気に変えることは難しい。恐怖を抱いてしまうこともあると思います。
だから徐々に一人ひとりが認識を広げていって、そこに馴染んでいくのが大事だと思っています。
まず「違うチームの社員同士でこの深さの話ができる」ということに、感動!の一言だった。様々な多様性を持つ人々の人生に寄り添うために、心理的安全性が高い会社、そして社会を目指して「変わるまで、続ける」を体現し続けるアクサ生命の社員たち。今年度のTRPでも、誰しもが相談しやすい環境を用意して待っていてくれるだろう。
アクサのLGBTQ+コミュニティへ寄り添う活動は、会社のHPからも確認できるので是非訪れて欲しい。
▼アクサの目指すところ:LGBTQ+コミュニティと寄り添うために
Creating a society where “psychological safety” is ensured is our goal.
We will continue to work until every AXA Life employee undergoes a positive change.
“Psychological safety” is a term that has been gaining attention recently, and AXA Life Insurance, participating in the TRP for the seventh time this year, aims to create a society with high psychological safety. We interviewed three employees involved in AXA Pride Japan, an LGBTQ+ group at AXA Life, about their efforts to promote psychological safety. Their goal is to create a workplace culture where every employee feels safe and included, and they are committed to continuing their efforts until this goal is achieved.
Interview and text by Mousun
Photo/Marie Anno
Akki, Human Resources & General Affairs Dept.
Misato Yamazaki, Yokohama 2nd FA Branch Office
Nobuhiro Yoshida, Kobe 2nd FA Branch Office
Akki: My name is Akki. I work in the Human Resources and General Affairs Department, where I mainly provide support to our sales employees. I am also an openly gay member of the team.
Nobuhiro Yoshida (Nobu): My name is Nobuhiro Yoshida from the Kobe 2nd FA Branch Office. My official job title is “Chief Excellence Financial Plan Advisor,” which may sound a bit fancy, but most people just call me “Nobu-san.” My primary role is to directly assist customers, while Akki-san and the team at the head office provide logistical support. Along with recommending insurance policies, I work closely with my clients to help them achieve their life goals and aspirations, providing financial advice and guidance on how much money and security they need to make their dreams a reality.
Misato Yamazaki (Misato): My name is Misato Yamazaki from the Yokohama 2nd FA Branch. I have been involved in “AXA Pride Japan” for about five years while working as a financial plan advisor (FA).
How psychological safety for LGBTQ+ individuals is embedded in the company culture
Misato: Before we begin, I’d like to ask Akki about the concept of “psychological safety in the company” from the perspective of LGBTQ+ individuals. Akki and I are both employees, colleagues, and members of AXA Pride Japan, as well as contractors and customers of our company. I may have asked you this before, but could you tell me again how you came to join AXA?
Akki: The first time I joined AXA was at a job fair. While listening to explanations from various companies, I initially thought, “An insurance company is something that is far removed from me.” However, I learned that there were actually many different people working in our department. This led me to visit the head office for a tour of the company.
The department I visited was the Human Resources and General Affairs Department, which I still belong to today, and it was diverse with people from different nationalities, those with disabilities, and various backgrounds. Being a gay person myself, I knew that if I worked here, I would eventually come out. At any rate, I was impressed by the way everyone worked collaboratively as a team to achieve their objectives, and that motivated me to join AXA.
Misato: I also visit the head office about twice a year, and I always see a lot of different people working there, which makes me feel the diversity of the company. Akki, did you feel the same way before joining the company? And did you come out before or after joining the company?
Akkio: I actually came out about six months after joining the company, during an event organized by the LGBTQ+ employee group I am a part of now. The group leader introduced himself openly, saying, “Hi, I’m gay,” so I felt comfortable enough to say, “Hi, I’m Akki, and I’m also gay.”
Misato: So it was easy for you to come out because there were other employees who were pioneers in coming out as well, then?
Akki: I remember thinking, “What if I reveal that I am gay and receive discriminatory comments?” It had only been six months since I joined the company, so I was a bit nervous. However, when I actually told them, their response was very positive. They said, “Oh, I see! Welcome, and thank you for telling us!” I was surprised by the “thank you” part (laughs).
Misato: I completely agree! The atmosphere at AXA Pride Japan gatherings is incredibly welcoming and accepting. Everyone is warm and friendly, and there is a real sense of community. It’s wonderful to see how each person is embraced and celebrated with open arms.
Akki: I believe that the acceptance system in the company plays a big role, but I also think that the people who work there are very accepting, which also contributes to the sense of psychological safety.
Misato: Was there a difference in the ease of working before and after you came out?
Akki: Actually, there wasn’t much that changed between before and after I came out. There were people who would say things like “your girlfriend…” or “your boyfriend…,” but they changed the way they said it to “your partner”.
When I joined the company, the personnel system was undergoing a change from the traditional “husband and wife” notation to the more inclusive “spouse.” The company also improved the illustrations in its pamphlets to be more diverse and inclusive, and now they are hardly noticeable from the perspective of those affected. During that time, the company was making significant progress in its efforts, and I felt that there were no more negative aspects to be concerned about. Overall, I felt that the company had made significant strides toward inclusivity and diversity.
Misato: I see. That was during the transitional period in the company. At first, I used “boyfriend/girlfriend” for straight people and “partner” for those in the LGBTQ+ community, but I later realized that I was unconsciously outing them in this way. After that, I remembered that I started calling any couple “partner.”
Akki: I was in a situation where I myself could not clearly express myself and instead used terms such as “the person I am dating” or something like that, but I started to see people around me more and more use the term “partner”.
Misato: I hope this becomes the standard for the company, but it would be even better if this becomes a global standard too.
Akki: Yes, it would be wonderful if these inclusive practices gradually spread from small places to become more widespread and accepted, and eventually, everyone is comfortable using the term “partner” to refer to their significant others.
Misato: As AXA becomes more LGBTQ+ friendly, how do you feel as an LGBTQ+ employee about people who are considering working or changing jobs here?
Akki: I believe that the company’s LGBTQ+ friendliness can be a determining factor for those considering working or changing jobs here. The fact that the company acknowledges and accommodates the existence of LGBTQ+ individuals, both in terms of employment and policies, makes me feel at ease. While coming out is a personal choice, a culture that accepts it provides a sense of psychological safety, don’t you agree?
Misato: If people realize that the company embraces diversity and inclusivity, it could offer a sense of “hope” that this is a workplace where they can work in a safe and welcoming environment.
Akki: As someone who works at the head office, I can say that I feel comfortable with the company’s environment. However, I believe it’s important to extend these activities beyond the head office and into all of the sales branches across the country.
Misato: I really think so, and I hope that TRP will be a catalyst for this to spread throughout the country.
Now that we have heard from Akki as an employee, I would like to discuss with Nobu-san the psychological safety that we, as Financial Plan Advisors (FAs), can offer.
What is the “psychological safety” that we as AXA Life can provide to our customers?
Nobu: Last year, I had the opportunity to create life plans for several groups of LGBTQ+ individuals. During the planning process, I took into account their personal stories about their student days and future goals, resulting in a customized life plan that they were very pleased with, leading to a contract. Even after the initial consultation, they occasionally contacted me for non-insurance-related matters. One of them referred to me as a slightly older brother and expressed gratitude for having someone to talk to so casually. It was a great feeling to hear that and it made me happy.
Misato: I had the opportunity to provide individual consultations for several clients at TRP, and many of them shared their experiences about the high hurdles they faced with insurance companies. They also expressed their desire to talk to someone about it, but had never found the right opportunity to do so. Some customers even told me that they had never had anyone listen to them so attentively before, and I believe that as AXA, we were able to provide value by being that attentive listener and offering solutions to their concerns.
I hope that this year’s TRP will serve as an opportunity to raise awareness that we offer a safe and welcoming environment where people can feel comfortable opening up to us.
By the way, how did you – Akki – feel about the atmosphere at the booth during last year’s TRP (TRP2022)?
Akki: At first, I could sense that all the FAs, except Misato, were nervous and stiff (laughs). I could feel the mix of excitement and nervousness in the air as they wondered how their message would be received. There may be cases that they would find out that the person they are speaking to is a sexual minority as they are getting along, however, they knew most visitors to our booth are sexual minorities and FA’s are wondering how they should behave. I was truly impressed by their genuine concern.
However, this nervousness only lasted for the first 30 minutes or so. They quickly changed the gear and started relaxed communication with the visitors, so I was surprised by how professional the FAs were.
Misato: While running the booth, I noticed that some of the other FAs had moments of uncertainty and would ask me for advice on how to handle certain situations. However, I believe it is the FA’s ability to quickly correct themselves that sets us apart. We are able to do this because we are a company that offers “Life Management(ライフマネジメント®).”
Nobu: As we interacted with the customers, I believe our team members started to feel that we were someone they could consult with even before they knew our gender or sexuality. Through our interactions with people who relied on us and wanted our help, we realized that gender and sexuality was not an issue. As an AXA employee, I was focused on what I could do for the people in front of me.
Misato: I was overjoyed to receive several comments from last year’s customers who expressed that the AXA booth was welcoming and comforting. We received numerous feedback from individuals who consulted with us, such as “I felt a sense of relief” and “I discovered the happiness of creating a life plan.”
We sincerely hope that many individuals will visit our booth once again this year.
Now, when considering AXA’s role as an insurance company in the future, what comes to mind is the possibility of growing into a company that is recognized as a leader in supporting the LGBTQ+ community.
There are many skilled FAs throughout Japan, and I aspire to see AXA become a company that offers superior services and experiences for everyone. It would be wonderful if each of us could contribute to creating an environment of psychological safety where being LGBTQ+ is not met with defensiveness. Is that not right, Nobu-san?
Nobu: You’re asking me, right? (laughs). After participating in the last TRP, I was often asked about how I interacted with LGBTQ+ clients, and there was actually an employee who came out to me. I was genuinely happy that they felt it might be safe to confide in me. I wondered if this kind of visibility of external activities would foster psychological safety within the company.
Misato: This is why I believe it is important to keep disseminating information and continue our activities. The theme of this year’s TRP is “Press on until Japan changes,” which I think is really important. It’s not easy to effect immediate change, but if we persist, we should be able to make progress in some way, and there will be small changes along the way.
However, I also acknowledge that it can be challenging to keep going, don’t you think?
Akki: You may be right. However, I think it is important to do what you can when you can.
Misato: Personally, I also understand how difficult it is to keep up with our activities on a daily basis. Nevertheless, whenever I have the chance to introduce myself at seminars or other events, I always mention my involvement in LGBTQ+ activities and showcase pictures from my experiences. I see this as another way of spreading awareness and information. In fact, at a recent seminar, someone approached me for advice, confiding that their child may be transgender.
I believe that “pressing on” as both a company and as individuals leads to psychological safety, and this way of being is a valuable contribution to society.
Akki: This may seem like a small detail, but have you noticed the rainbow I added to the lower right corner of my email signature? I did it intentionally as a way of showing my support for the LGBTQ+ community.
Misato: That’s a great idea! I would love to add it to my email signature as well!
Akki: It’s just an emoji, but when I add it to my signature, people often ask me, “What does the rainbow mean?” It may be a small symbol, but it can serve as a conversation starter and raise awareness. I think even small gestures like this can make a difference. Of course, it’s not easy to change things overnight, and it can be scary at times.
Therefore, I believe that it is important for each of us to gradually increase our awareness and become more comfortable with the new environment.
First of all, I’m impressed that employees from different teams can have such deep conversations with each other! AXA Life Insurance employees continue to embody the theme “Press on until Japan changes” in their efforts to create a company and a society with high psychological safety to support people of diverse backgrounds. They will be waiting for us at this year’s TRP to provide a welcoming environment where everyone can easily seek their consultation.
You can find information about AXA’s activities for the LGBTQ+ community on the company’s website, so be sure to check it out.